特別史跡名古屋城跡保存活用計画策定業務

 名古屋城は慶長15年(1610)に尾張徳川家の居城として築城された近世城郭である。明治維新後は陸軍に利用され建造物が撤去されるなどの改変を受けたが、本丸を中心によく遺構が残されていることから昭和7年(1932年)に史跡指定を受けた。太平洋戦争における空襲により多くの建造物が焼失するも、代表的な近世城郭として昭和27年(1952)には特別史跡指定を受けている。昭和34年(1959)には天守を再建し、現在は本丸御殿復元などの整備を進めているところであるが、特別史跡名古屋城跡を後世へ確実に継承するとともにより一層の魅力の向上を図るため、今後も保存・活用を適切かつ確実に進めていく必要がある。
 本業務は、特別史跡名古屋城跡の経緯・経過、現状課題を整理し、適切な保存管理のあり方や基本方針、現状変更の取扱方針等を定めるとともに、整備活用の方向性を示す保存活用計画の策定支援業務であった。
 特別史跡名古屋城跡の本質的価値と構成要素を整理し明示するとともに、史跡を良好な状態で維持し後世に確実に継承するための「保存」、史跡の価値を正確に伝え魅力の向上を図る「活用」、保存または活用を目的とした「整備」、それらを推進するための「運営・体制」の観点から現状と課題を整理し、それぞれの今後の方針を示すことを目的として策定するものであった。

 

■特別史跡名古屋城跡 保存活用計画
 名古屋市ホームページ

■所在地 :愛知県名古屋市
■受注先 :名古屋市
■業務内容:計画策定支援
■工期  :平成27~28年度